人類の進歩とAIの技術
平素より、大変お世話になっております。
ナカノ不動産企画の営業、モトキです。
昨日は将棋ファンにとって大きな衝撃を与える一局が行われました。
それは、史上初・将棋の現タイトルホルダーと最強の将棋AIによる対局、
「電王戦 第2期 佐藤天彦叡王(現名人)対PONANZA 第二局」
です。
第一局は既に4月に行われ、PONANZA(AI側)の圧勝と言っても良い結果でした。
今回の対局で、人類が意地を見せるか、それともAIが突き放すのか、注目されていました。
そして結果は、やはり佐藤叡王の敗北。
将棋連盟会長は決定的な名言を避けましたが、
「コンピューターの方が一枚も二枚も上手」
という、事実上の敗北宣言のような言葉が飛び出してきました。
まずは、両者ともお疲れ様でした。
一将棋ファンとして、非常に面白く勉強になりましたことを感謝です。
佐藤叡王は人類を背負っての戦い、非常に重荷があったと思いますが、
本当に素晴らしい戦いを興じて頂けたと思います。
さて……
将棋ファン、特に往年からのファンの方々からは、
「人類が負けてしまった…」
「もう人間はAIに勝てないのか…」
といった悲哀に満ちた言葉が聞かれます。
まぁ、気持ちもわからなくはないです。
しかし、この結果は正直申し上げて、
「最初からわかっていた事」
だと私は思います。
佐藤叡王が今回負けた事に関してではありません。
「いずれAIが人類を超越する事」
についてです。
演算の速度、深さ、揺らぎの無い思考。
どれをとっても突き詰めればAIの方が上なのは火を見るより明らか。
整備ミスなどの人為的不良を除けば、むしろ勝てる要素は最初からないといっても過言ではありません。
しかし、人類に考えの及ばない所で打ってくれるからこそ、
それを人類が学習し、将棋の戦略幅を広げることができるのですから、
AIの進歩は人類の進歩とイコールなはずです。
感傷的な言葉が出てくる気持ちもわかりますが、
そもそも最初からAIは人類の敵ではなく、
人類が生み出した、人類の為の機能なわけですので、
今後はこれとうまく付き合っていき、将棋がもっと楽しいものになればいいんじゃないでしょうか。
「神の一手」へ近付く、遥かなる道のり…
将棋は楽しいもんです。